2022年5月25日
本日、2022年5月25日にヨルダン・ハシェミット王国の76回目の独立記念日を迎えました。我々ヨルダン人は、独立のために払った犠牲を振り返るだけでなく“壁の代わりに橋をかけ、対立の代わりに相互理解を深める”という考えのもと、平和・自由・正義を実現するという揺るぎない決意を持って未来を見つめています。
68年という歳月にわたり、ヨルダンと日本は友好的な関係を築き、友情を育んできました。ヨルダン王室と日本国皇室の間にある類まれなる友情は、私たちの長年の関係をさらに強固なものにすると信じています。
ヨルダンは、不安定で紛争が絶えない地域における安定の礎として、平和を育み、過激派やテロリズムと戦う上で極めて重要な役割を担っています。 また、ヨルダンは世界の難民の約13％を受け入れており、国民一人当たりの難民数が世界で2番目に多い国となっています。
以上の状況下において、ヨルダンは人道的努力と二国家解決策に基づく地域の平和の推進における日本の継続的な支援を高く評価しています。平和を達成するための最重要事項は、パレスチナ・イスラエル紛争の解決と、パレスチナ占領地におけるイスラエルの軍事占領の終結です。また、エルサレムの地位は、恒久的な平和を達成するために極めて重要です。 アブドゥッラー2世は、エルサレムのイスラム教およびキリスト教の聖地の管理者として、これらの聖地における歴史的・法的な現状を維持することに尽力しています。
また、我々はヨルダンの様々な重要分野の最前線に立つ日本の投資誘致と経済関係の更なる発展を歓迎しています。ヨルダンの安定した政治体制や、金融システム、そして中東・北アフリカ地域（MENA）およびGCC地域の３大陸の融合地点という戦略的立地は、日本の投資家にとって理想的なゲートウェイとなるでしょう。
さらに、私たちは学術・文化交流や観光を通じた人と人とのつながりの強化にも取り組んでいます。
私たちの関係強化の努力において、田中和徳氏が議長を務める日本・ヨルダン友好議員連盟、および佐々木幹夫氏が議長を務める日本・ヨルダン協会の寛大なご支援により、両国の関係がより豊かになることに感謝します。
この慶事にあたり、ヨルダンと日本の間にある固い絆と友情を思い起こしながら、今日を祝うことができることを非常に喜ばしく思います。
リナ・アンナーブ
ヨルダン ̶アンバサダー ノー トー独立記念日
ジャパン ・ タイムズ
